・2012/09/14ー16
・来場者:4,000人
参加メンバー:20組
近澤 裕司
杉スツール

この杉スツールは以前自分がデザインしたスツールをリ・デザインしたものです。
今回のこのスツールは杉という素材に着目し製作しました。
杉という素材は主に建築で使われる素材であり、家具にはあまり使われていません。
なぜならそれはとても軟らかい素材だからです。(ちょっとどこかにぶつければ直ぐに傷まるけ・・・はっきり言ってとても製作しずらいのです)
ではなぜ敢えてこの素材を使ったのかといえば、今の日本の森林の現状があまりにも酷いということを考えたからです。
日本は戦後の高度成長期の波に乗り、大量に杉を植林しました。
しかし、現在日本の木材は輸入材におされ、採算が合わなくなり放置されています。
このままでは災害や(花粉症の被害もありますね)いろいろな問題が起きてしまいます。
自然はいろいろなところで繋がっているのです。
人間の欲のために大きく変えてはいけないのだと思います。
日本の森林を豊かな森に変えていきたい。その思いでこのスツールをつくりました。


作者のプロフィール

近澤 裕司 yuji chikazawa
東京デザイナー学院名古屋校(現、名古屋デザイナー学院)卒業後、松本技術専門校にて技術を学び、三重県員弁郡東員町で家具工房として活動しています。
「永く愛着をもって使えるものをつくりたい」という思いで家具づくりをしています。
家具に使う素材には木材、金属、プラスチックなどなどいろいろなものがありますが、その中でも木にこだわって家具をつくっています。お客様のライフスタイルそれぞれに合わせた家具を提案致しております。