・2012/09/14ー16
・来場者:4,000人
参加メンバー:20組
鈴木 光太 
border chair

構造的に椅子として成り立つborder(境界線)はどこか?

なぜかいつも頭の片隅にそんな思いがあります。それは1枚の板の薄さであったり、1本のパイプの細さであったり、普通の使用では当然耐えきれることのない材料も見方や使い方の視点を変えれば新しい可能性が生まれてくるのではと・・・。しかし、デザインするデザイナーの経験からくるborderとモノを作る職人の経験からくるborderにはギャップがあります。デザイナーがこれなら行けると思っても職人はこれではキビシいと言われたり、職人がこうしたらどう?と言ってもデザイナーはココはどうしても譲れないなど、モノが出来上がるには互いのせめぎ合いなのです。この「border chair」は、そんな両者のborderを埋めるステップ1です。
互いのborderはどこなのか?互いがギリギリを攻め続けることで、モノは完成して行くと考えます。



作者のプロフィール

鈴木 光太 kota suzuki

1972年愛知県生まれ
東京デザイナー学院名古屋校卒業
(名古屋デザイナー学院)後、(株)桜屋で公共家具などを設計
1995年よりイタリアに渡り、デザイン事務所で様々なプロダクトデザインに携わる。
2000年に帰国し、「生活をデザインする」をコンセプトに
design studio kappa設立。
2003年よりThe Chairs Nagoya参加し、現在The Chairs 代表を務める。
名古屋造形大学非常勤講師