border chair
構造的に椅子として成り立つborder(境界線)はどこか?
なぜかいつも頭の片隅にそんな思いがあります。それは1枚の板の薄さであったり、1本のパイプの細さであったり、普通の使用では当然耐えきれることのない材料も見方や使い方の視点を変えれば新しい可能性が生まれてくるのではと・・・。しかし、デザインするデザイナーの経験からくるborderとモノを作る職人の経験からくるborderにはギャップがあります。デザイナーがこれなら行けると思っても職人はこれではキビシいと言われたり、職人がこうしたらどう?と言ってもデザイナーはココはどうしても譲れないなど、モノが出来上がるには互いのせめぎ合いなのです。この「border chair」は、そんな両者のborderを埋めるステップ1です。
互いのborderはどこなのか?互いがギリギリを攻め続けることで、モノは完成して行くと考えます。
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