・2012/09/14ー16
・来場者:4,000人
参加メンバー:20組
小林 啓伯
kisoriきそり

板という漢字は、木が反ると書いてイタです。
木の特徴でもある反りは、加工をする上で障害となる場合もあります。製品でも、反りによって使いにくくなったりもします。
ですが、この反りというものを最大の特徴、魅力と捉え、暮らしの一部となるモノを考えました。
木の反りは2種類あります。
1つ目は外部から力を加えると反るというものです。
力を加え過ぎると割れてしまうこともありますが、反る力に反発する、木が戻ろうとする習性を構造体に利用しました。
2つ目は木の内部から出る自然の反りがあります。
木を切り出した後、乾燥をしていく段階で皮側に自然と反ります。この曲線は木が本来持っている、自然で美しいモノです。木の本来持つ2つの反りを使って、人の体にも、暮らしにも添うようなスツールを提案します。
(軽井沢 脇田美術館「木のデザイン」公募展2011大賞・長野県知事賞 受賞作品)


作者のプロフィール

小林 啓伯 hironori kobayashi
1977年 長野県長野市出身
1999年 名古屋造形芸術大学デザイン学科産業工芸デザインコース卒業
2000年 大橋&パートナーズ工房にて大橋氏に師事
2001年 名古屋造形芸術大学 研究室助手となる
2005年 スニッカを設立(オーダーメイド家具製造)
2006年 名古屋造形芸術大学 メディア造形コース特別講師
名古屋工業大学 建築・デザイン工学科非常勤講師
2008年 名古屋造形大学 造形学科産業工芸デザイン・プロダクトデザインコース非常勤講師
2011年 専門学校トライデント 非常勤講師